ニュージーランド総選挙が行われた。2017年労働党に負けて以来6年ぶりに国民党が政権奪取。自分にとって始めての選挙ということもあり、仕組みなど改めて諸所調べたことについて殴り書き。

  • 総選挙の形態: MMP - Mixed Member Proportionalと呼ばれるもので、日本で言うところの小選挙区と比例代表を組み合わせたシステムに近い。3年おきに総選挙が行われ、有権者は選挙投票期間中に以下2つの項目を選び投票する。選挙区投票 - 自分の住んでいる選挙区の候補者に1票。この中で最多投票数を集めた候補者がその地区の当選者となる。党投票 - 好きな政党に1票。この投票に基づき、党の獲得議席数が決まる。

  • 議会の議席数は基本120議席。71議席は選挙区代表として選出され、残りの49議席は党リストから選出される。

  • 基本の120議席ではない場合: ある党が選挙区で獲得した議席数が、党投票に基づく議席数を超えた場合、議席の総数が増加する「オーバーハング」が発生する。(例: A党が5地区で勝利し5議席獲得。当投票の比例では4議席しか獲得出来なかった場合、小選挙区であぶれた候補者分+1議席となる)

  • 当投票により振り分けられた議席数に対して、小選挙区での当選者がまず議席を獲得し余った分の議席に比例リストから候補者が割り当てられる。

  • 政党が議会で議席を獲得するためには、全国の党投票で5%以上の得票を獲得するか、少なくとも1つの選挙区で勝利する必要がある。

  • 与党の形成: 議席の過半数を獲得するか、あるいは他の政党との連立や協力によって過半数を確保することが条件。

ニュージランドMMPにおけるデメリットや懸念点。

  • 少数政党の議会での影響力を高めるため、大きな政党が単独で政権を形成することが難しくなる。連立政権が必要となることが多いため、政策の一貫性や政権の安定性が低下する可能性がある。同時に、小党が政権を形成する大党と連立を組む際の交渉力が高まる。これにより、小党がその議席数に比べ過度な影響力を持つ可能性がある。

  • 連立政権を形成する政党の組み合わせが選挙前に明確でない場合、有権者は自らの投票がどのような政権を生むか予測しにくい。

Ref:
ニュージーランドの選挙制度 Electoral System Of New Zealand
ニュージーランド及びオーストラリア連邦の議会制度及び地方制度
2023 New Zealand general election